教育学部の国際化

教育学部の国際化internationalization

九州大学教育学部では、2019年に国際コースを設置し、学部教育の国際化を進めています。

英語による講義演習科目の開講

教育学部には、エドワード・ビッカーズ教授、陳准教授の2人を中心として英語による講義演習科目が開講されています。エドワード・ビッカーズ教授が行っている、Education and Modern State Formation in Asia and Europeでは、ヨーロッパ・アジア・北アメリカにおける大衆教育システム成立の歴史について。現代社会の教育の目的についてクリティカルに考えることをめざします。陳准教授が行っている、Citizenship Education in Contemporary Asiaでは、シティズンシップという概念やシティズンシップ教育という教育領域について、また現代アジアにおけるシティズンシップ教育の特徴、課題、理想像について議論します。

海外フィールドワーク、海外インターンシップの紹介

近年、海外では、「日本式教育」の需要が高まり、日本の教育の「クオリティ」に世界が注目しています。そこで展開されている教育が如何なる意味で、「日本式教育」なのか、先方の教育文化の中で、何が「日本式教育」に求められていて、どう「日本式教育」が現地化しているのか、その現象を探索する学問的視点は様々です。
九州大学教育学部では、なかなか学生個人では行くことが難しい、海外の各種教育機関と協定を結び、日本の学校現場だけでなく、海外の教育現場を体験する機会を提供しています。
現在、教育学部では、海外フィールドワークとして、9月に、東南アジア(タイ・ベトナム)、3月に、東アジア(中国・台湾)の海外フィールドワーク(7泊8日)を実施しています。この短期留学では、現地、学校への訪問、日本語の授業補助、生徒との交流、現地大学での教育学講義の受講など、様々な経験を行います。9月にモンゴルのモンゴル日本人材開発センター(JICAと国際交流基金の関係事務所)でのインターンシップとして、2週間、現地企業との交渉や日本語教育の補助を行います。 こうした短期留学の経験を経て、1年や半年の長期留学につなげることが期待されています。

海外フィールドワークのスケジュール例

中国

1日目 移動日(福岡→上海)
2日目 上海文来高校で模擬講義の補助
3日目 上海の特別支援学校を訪問
4日目 華東師範大学で教育学講義を受講、
    英語で学生交流
5日目 移動日(上海→南京)
6日目 南京師範大学で教育学についての英語で発表
7日目 南京市内の学校見学、科挙博物館の見学
8日目 移動日(南京→福岡)

タイ・ベトナム

1日目 移動日(福岡→バンコク)
2日目 バンコクの大学生と交流
3日目 移動日(バンコク→ナコンシータマラート)
4日目 柳川高校付属タイ中学で日本語授業補助
5日目 移動日(ナコンシータマラート→ハノイ)
6日目 日本国際学校で授業見学
7日目 ハノイ国家大学付属外国語英才学校で
    授業見学と生徒との交流、
    ベトナム民族博物館の見学
8日目 移動日(ハノイ→福岡)

台湾

1日目 移動日(福岡→台北)
2日目 台東に移動 博物館、教育施設等の見学
3日目 文化施設見学 原住民文化についての学習
4日目 台北に移動 博物館見学 政治と記憶に
    関する勉強会
5日目 台湾師範大学での教育学講義、
    台北にて記念館見学
6日目 引き続き台北にて、教育関連団体訪問、
    博物館等見学
7日目 国立台湾大学、淡江大学、日台学生会議の
    学生との交流
8日目 移動日(松山→福岡)

海外高大接続教育研究拠点

九州大学教育学部は、現在、4つの教育施設と協定を結び、海外高大接続教育研究拠点を設置しています。教育学部が設置しているこれらの拠点において、海外での教育実習、日本語教育の補助、授業見学などが行われます。これらの拠点は、教育学部の授業科目であるOversea Fieldwork、Oversea Internshipの実践の場として協力をいただいています。

信男教育学園 上海文来高級中学(日本の高等学校に相当)
信男教育学園 深セン第三高級中学(日本の高等学校に相当)
柳商学園 柳川高等学校付属タイ中学
モンゴル日本人材開発センター

海外の留学協定校について

九州大学教育学部は、世界に7の協定校があり、学生は、部局間交流協定に基づいて、留学の申請をすることが可能です。

教育学部独自の
協定校の一覧
中 国:華東師範大学、南京師範大学、北京科技大学
韓 国:公州大学校師範大学
台 湾:国立台湾師範大学、国立曁南国際大学
カナダ:トロント大学オンタリオ教育研究所

また、この他に、九州大学全体では、世界各国に協定校があり、学内での選考を経て、世界各国へ留学へ行くことが可能です。教育学部では毎年、留学に出かける学生が多く、また、多くの留学生が教育学部や大学院に留学してきており、外国人訪問研究員の先生がいらっしゃる研究室では、英語でゼミが行われるなど、国際色豊かな研究環境が整っています。九州大学における留学・国際化の状況については、国際留学課WEBをご覧ください。

大学間交換留学が可能な世界の大学
24カ国・地域 100大学(2019年2月現在)

2008年以降の教育学部生の留学先

アメリカ ライス大学
べレア大学
アリゾナ州立大学
サンノゼ州立大学
スウェーデン ウブサラ大学
ストックホルム大学
中国 北京大学
韓国 公州大学校
ソウル大学校
高麗州立大学校
釜山大学校
イギリス シェフィールド大学
べニューカッスル大学
ロンドン州立大学
オーストラリア シドニー大学
オーストラリア国立大学
シンガポール シンガポール大学

教育学部独自の留学支援

留学生センターと協力のもと、学生が留学する際には、その手続きから、各種奨学金の申請まで支援を行っていいます。特に、文部科学省が行っているトビタテ留学JAPAN!の申請については、申請書のサポートから面接練習まできめ細やかに支援しています。各種奨学金についても、日本学生支援機構(JASSO)、九大基金(短期留学支援)、学部独自の奨学金(教育学部学生短期海外活動支援制度)など、多くの奨学金を準備し、学生の海外経験を支援しています。

留学担当教員からのコメント

海外留学は、その学生の人生を変える大きな経験となります。学生の海外留学に関する不安や悩みをお聞きしながら、その学生にベストな留学となるよう細かくアドバイスを行います。また、面接が必要となっている奨学金については、面接対策などを行います。学生からの希望があれば、教育学部教員の海外の研究ネットワークの中で、研究者を紹介し、海外でスムーズに、教育学・教育心理学の教育が受けられるよう調整します。