履修モデル

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履修モデル① 教育学系

Q.教育学文献講読とは?

少人数(10人くらい)で外国語文献をいっしょに読む場です。文献の分野もテーマや対象も多様です。これまでに私の担当したグループで読んだのは、言語学、心理学、人類学、哲学など、人が生きていくことに深く関わる分野の論文で、偽物と本物、遊びが制限された時の子どもの行動、多文化状況でのご近所づきあいや、学校での昼食時間のコミュニケーションなどを取り上げるものでした。どの論文も、具体的事象を手掛かりに新たな研究分野を開拓し、物事の新しい見方を切り開いた野心的なものばかりです。

Q.面白そうだけど大変そう?

「面白そうだけど、論文を読むのは大変そう」と思うかもしれませんね。たしかに読む文献は外国語で書かれていて、しかも中身も骨太で、私自身も読むのにいつも苦労します。でもこの場では、すらすら素早く読むことよりも「じっくり読んで、しっかり理解する」読み方を大事にします。そのため、たった10ページの論文を半年間かけて読むこともあります。じっくりゆっくり噛み締めるように読んでみると、ひとつひとつの言葉・用語の深さや味わいがわかってくるのです。そこで初めて、テクストが開く世界がよく見えてきます。同時に、私たちにとってはすっかり当たり前になっている「読む」行為も、新たに、しっかりと掴み直せるようになります。

Q.この授業(演習)の目指すところは何?

「読む」ことを通して学問の世界の扉を開くことが、この授業の第一の目的だと思っています。でもそれだけではありませんね。文献は、いつも私たちの想定や理解を超える何か大事なことを話したがっています。文献を「読む」レッスンは、単に新しい情報を得ることに留まらず、想定や理解を越えた未知の「他者」に出会って、相手にいかに関わるか、相手の言葉をいかに聴くか、という、きわめて実践的な姿勢を学びとる重要な機会にも通じています。みんなで励まし合ってその局面に臨むのが、この授業の場です。じわじわと楽しいですよ。

履修モデル② 教育心理学系

Q.心理学研究法とはどんな授業ですか

心理学の内容を理解したうえで、次はどうやって研究するのかを学ぶ授業です。心理学の学問領域には、知識や理論的側面と、方法論的側面があります。心理学研究法では、この方法論的側面を扱い、実際にどうやってデータをとるのか、また今ある知識がどのような方法で作られてきたのかについて学びます。心理学統計法で理論を、心理学研究法で方法を学び、続いて心理学実験では半年をかけて一つの方法論を用い、実際にデータをとり、分析し、発表します。段階を経て、最終的な卒論作成へ臨むのです。心理学を学習するにあたって、研究法は非常に大切な要素です。実験や研究をしっかり行うことができるように、方法論を学習するこの授業は厳格に行っています。学生にはぜひ真剣に取り組んでもらいたいですね。

Q.授業のスタイルはどういうものですか

水曜に2コマ分の時間を使って行います。1つの方法論を2回の授業で取り扱い、1回目では方法の説明などの講義形式、2回目は実際に学生間でデータを取り合ったりあるデータを基に分析したりなど実践的な授業を行います。その後、レポートを提出したのちに、次の研究法に入ります。それぞれの研究法を得意としている先生方が、その2回の授業を担当するので、先生は研究法ごとに変わっていきます。

Q.心理学研究法に向けて、取り組んでおくべきことはありますか

特にありませんが、その前にあった心理学統計法をしっかり学んできてください。数字ばかりでなぜこのようなものをやらされているのだろうと思うかもしれませんが、その統計学は研究のベースになるものです。研究を行うときは、研究のデザインを考えます。統計学にはそのプロトタイプがあるので、統計学を臨機応変に使えるようになれば、適切なデザインがはっきり見えるようになるのです。

Q.高校生へ何かメッセージをお願いします。

心理学に文学的、もしかすると宗教的なイメージを抱いている人がいるかもしれません。しかし心理学は科学的です。仮説を立て、データをとり、その数値を基に客観的考察を行うのです。入学してから自分のイメージと違うと焦ってしまわないように、心理学がどういうものなのか、事前に調べたり勉強したりしてみてください。

卒業論文の執筆と最終試験

4年の前期と後期においては、卒業の要件である卒業論文を作成します。卒業論文は、4年間にわたる教育学部での勉学の集大成を意味します。作成にあたっては、みなさんが独自の発想や問題意識を大切にし、受け身の姿勢に陥ることなく、積極的かつ主体的に取り組むことを期待します。教育学系では、20分の口述試験、教育心理学系では、ポスター発表を行っています。