前年度までの講義 Previous year

前年度までの講義

<令和4年度>

江口 潔 先生

役職名:
九州大学 人間環境学研究院 教育学部門・教授
学部担当:
九州大学教育学部 教育
大学院(学府)担当:
人間環境学府 教育システム専攻
専門分野:
教育学、教育社会史

伊藤 崇達 先生

役職名:
九州大学 人間環境学研究院 人間科学部門 心理学講座・准教授
学部担当:
九州大学教育学部 心理
大学院(学府)担当:
人間環境学府 行動システム専攻
専門分野:
教育心理学,教授・学習心理学
活動概要:
教育心理学、とりわけ、教授・学習心理学の見地から、学習者および教授者の心理学的プロセスについて研究を進めている。主として、次のような領域に関心を向けている。
1.自己調整学習やピア・ラーニングを通じたパフォーマンスの向上プロセス
2.人間の成長と生涯学習を視野に入れた学習方略と動機づけ、学習支援
<令和2・3年度>

田上 哲 先生

役職名:
九州大学 人間環境学研究院 教育学部門・教授
学部担当:
九州大学教育学部 教育
大学院(学府)担当:
人間環境学府 教育システム専攻
専門分野:
教育方法学
書籍等出版物:
田上哲(2020)「授業記録を読むということ・検討するということ」『考える子ども』400、p.20-23
子安潤、田上哲、熊井翔太、川地亜弥子、遠藤野ゆり、吉田成章、竹内元、姫野完治、照本祥敬、渡辺雅之、境智洋,(2020)『公教育としての学校を問い直す コロナ禍のオンライン教育・貧困・関係性をまなざす』 図書文化社
活動概要:
教育方法学は「どう教育するか」と「それは教育か」という二つの問いを基軸にした学問であると考えています。その場合前提として、教育をどのようにとらえるかということが問題になります。私たちは、教育を人間形成/自己形成としてとらえる立場に立ちます。
現在具体的には、下記のテーマについて研究を進めています。

1.授業の実践と研究における抽出児
2.ケース・スタディとしての授業分析
3.「自己否定」的省察と教師の自己変革に関する理論的実践的研究
4. 独特の思考・表現をする卓越した子ども(例外や外れ値としての子ども)も共に生きる教育システム
5.「学ぶ」個の知識形成/人間形成の場の創発とそれを支える教師の指導性・専門性
6.教育の理論と実践の関係

南 博文 先生

役職名:
九州大学 人間環境学研究院 都市・建築学部門・教授
学部担当:
九州大学教育学部 心理
大学院(学府)担当:
人間環境学府 都市共生デザイン専攻、 統合新領域学府 ユーザー感性学専攻
専門分野:
人間環境心理学
書籍等出版物:
Hirofumi Minami, Davis, B.R. , Mirrored Reflections: (Re)Constructing Memory and Identity in Hiroshima and New York City, Fordham University Press, Opotow, S. and Shemtob, Z.B.(2018). New York after 9/11 New York: Fordham University Press, Pp.41-66., 2018.12,
南 博文, 「ストリートの記憶と痕跡-ニューヨークと広島の遊歩から都市の無意識を辿る」  (関根康正『ストリート人類学』風響社  2018年), 風響社, 131-158, 2018.02.
活動概要:
学問の出自としては発達心理学と環境心理学の「畑(フィールド)」で仕事をおこなってきたが、1994年に九州大学の教育学部で「人間環境心理学」を担当し始めて以来、人間と環境とのトランザクション(相互浸透・相互交流)の現象を具体的な生活の場において追及する人間環境学の構想にたずさわっている。
環境心理学の領域では、大学院在学時代のクラーク大学での環境移行研究、1990年のカリフォルニア大学アーバイン分校でのエスノメソドロジーを始めとする社会文化的アプローチからの展開、2002年のニューヨーク市立大学での都市の精神分析の模索という3つの展開を経緯して、現在では「人間と環境との深いトランザクション」を捉える環境の深層心理学をめざしつつある。発達心理学の領域では、子どもに焦点をあてながら、子どもを取り巻く身近な環境がどのように子どもを含む家族や地域社会の有機的なつながりを支え、コミュニティとしての発達を実現していくかを研究課題としている。また、生産活動の観点からは子どもと同様に社会の中核に居ない高齢者にも焦点を当て、「住まう」ことの本質について生涯発達・環境心理学の視点からアプローチしている。
<令和元年度>

坂元 一光 先生

役職名:
九州大学 人間環境学研究院 教育学部門・教授
学部担当:
九州大学教育学部 教育
大学院(学府)担当:
人間環境学府 教育システム専攻、統合新領域学府 ユーザー感性学専攻
専門分野:
文化人類学、教育人類学
書籍等出版物:
坂元一光『アジアの子どもと教育文化−人類学的視角と方法−』九州大学出版会、2006
活動概要:
日本および東・東南アジア諸社会を中心に、人びとが現代の多文化的、再帰的、技術的文脈において「人を生み育て、文化を伝達する」一連の社会的実践をどのように組織化しているのか、その仕組みや戦略をエスノグラフィックな手法により解明している。2009年からは統合新領域学府ユーザー感性学専攻において「感性」の視点から子どもの生活世界や養育環境をとらえなおし安心・安全な子育て・子育ち環境を創造する基礎研究にも取り組んでいる。これまでの主な調査地は、韓国巨文島、タイ北部地域、インドネシア西スマトラ、中国新疆ウイグル自治区、日本南西諸島、日本東北地方(山形庄内)等。

橋彌 和秀 先生

役職名:
九州大学 人間環境学研究院 人間科学部門・准教授
学部担当:
九州大学教育学部 心理
大学院(学府)担当:
人間環境学府 行動システム専攻
専門分野:
比較発達心理学、霊長類学
書籍等出版物:
橋彌和秀(2018)「あたりまえの根っこ」としての進化理論. 王暁田 蘇彦捷(編)『進化心理学を学びたいあなたへ—パイオニアからのメッセージ』.東京大学出版会. pp190-191.
橋彌和秀 (2017) 『ギャバガイ!「動物のことば」の先にあるもの』プレマック著. (訳). 勁草書房. (Premack, D. (1986). GAVAGAI!: Or the Future History of the Animal Language Controversy.)
橋彌和秀 (2016) まなざしの進化と発達. 子安増生 郷式徹 (編著) 『心の理論??第2世代の研究へ 』.新曜社.pp.27-38
橋彌和秀 (2015) こころというセオリー:あるいは,Theory of Mind ふたたび 木村大治 (編著) 『動物と出会うⅡ心と社会の生成 』ナカニシヤ出版. pp77-83.
橋彌和秀 (2013) 『ヒトはなぜ協力するのか』トマセロ著. (訳). 勁草書房. (Tomasello, M. (2009). Why we cooperate. The MIT Press.)
活動概要:
コミュニケーションの発達とその進化に関心を持っている。本学着任後、乳幼児研究実施に不可欠な乳幼児とその保護者の方々に調査協力者として登録をいただく「赤ちゃん研究員」と名づけたボランティア制度を創設・運営してきた。この制度を基盤に、大学院生・学部生と共同で複数の研究プロジェクトを遂行中である。並行して成人の「非言語」的なコミュニケーション行動の実験的分析もおこなっている。また、他の研究機関との協力のもと、チンパンジーなどヒト以外の霊長類を対象とした実験研究もおこなっている。
<平成30年度>

池田 浩 先生

役職名:
九州大学 人間環境学研究院 人間科学部門・准教授
学部担当:
九州大学教育学部 心理
大学院(学府)担当:
人間環境学府 行動システム専攻
専門分野:
社会心理学、産業・組織心理学
書籍等出版物:
『社会心理学におけるリーダーシップ研究のパースペクティブⅡ』ナカニシヤ出版、2017年
『産業と組織の心理学』サイエンス社、2017年、他
活動概要:
●研究
 社会心理学の観点から、組織で働く人の心理や行動について研究を行っている。具体的なテーマは下記の通りである。
1. 組織におけるサーバント・リーダーシップ
2. 組織で働く従業員のワーク・モチベーションの測定と効果的なマネジメントに関する研究
3. 献身的で勇敢なフォロワーシップの概念化とその規定因に関する研究

●教育
 大学院の修士課程では「社会心理学」ならびに「組織心理学」を担当している。国内外の最新の知見を取り上げ、それについて議論し、各自の研究の進展に資するテーマをとりあげている。そして、博士課程では「社会心理学考究」を担当している。
 学部では、「社会心理学」「リーダーシップ論」「組織心理学」を担当している。

江口 潔 先生

役職名:
九州大学 人間環境学研究院 教育学部門・准教授
学部担当:
九州大学教育学部 教育
大学院(学府)担当:
人間環境学府 教育システム専攻
専門分野:
教育学、教育社会史
書籍等出版物:
『教育測定の社会史-田中寛一を中心に-』田研出版、2010年。
活動概要:
学びや教育に関わる事柄を歴史的視点から研究しています。その目的は、自明な事柄を根底から捉え直すことによって、学びや教育の新しい可能性を探ることにあります。こうした研究とあわせて教育学部が担っている全学の教職課程の運営にも取り組んでいます。各自が専門領域で身につけてきたものを教育という場で発揮できるよう、本学の教育・研究環境を生かした教職課程の運営をすすめていきたいと考えております。
<平成29年度>

木村 拓也 先生

役職名:
九州大学人間環境学研究院 教育学部門・准教授
学部担当:
九州大学教育学部 教育/21世紀プログラム
大学院(学府)担当:
人間環境学府 教育システム専攻
専門分野
教育計画論、教育測定評価論、社会調査法
書籍等出版物:
『新しい時代の大学入試』金子書房、2014年
『高等学校学習指導要領 v.s. 大学入試ーー高校教育の規定要因を探る』東北大学出版会、2012年
『高大接続関係のパラダイム転換と再構築』東北大学出版会、2011年、等
活動概要:
「テスト(測定/評価)の政策・制度」を専門としています。特に、大学入試制度が高大接続システムに与える影響に興味をもっています。「テスト」をよりよく理解するためのツールとして教育測定論の知識も応用して研究していますが、社会学、歴史学、制度論的アプローチを得意としております。最近の研究としては、歴史資料に埋もれてきたテストデータから戦後大学入試の軌跡を描き出す「戦後大学入学者選抜制度の計量歴史社会学」をメインの仕事としています。
私の研究スタイルの根底には、「テスト」を単純に十把一絡げに否定してしまうのではなく、それは「テスト」に関する思考停止になるし、なにより「テスト」研究が進歩せず、良くも悪くも「テスト」に対する理解が滞ってしまう、という考えがあります。なので、一度、「テスト」を現実的に社会の「必要悪」とでも割り切って考えた上で、よりよくするための改善、制度変更、或いは、よりベターな使い方について考える研究を志向しています。

金子 周平 先生

役職名:
人間環境学研究院 人間科学部門 臨床心理学講座
学部担当:
教育学部 心理
大学院(学府)担当:
人間環境学府 人間共生システム専攻 臨床心理学講座
専門分野:
臨床心理学、人間性心理学
書籍等出版物:
『基礎から学ぶ心理療法』ナカニシヤ出版、2018年
『心理学を真面目に考える方法:真実を見抜く批判的思考』誠信書房、2016年
「我が道の歩き方が分からない成人女性との面接を通した非指示概念の再検討」『心理臨床学研究』第34巻第4号、2016年、等
活動概要:
研究テーマとして、1)グループ・ファシリテーター養成プログラムの効果検証、2)ヒューマニスティック・アプローチにおける指示/非指示の問題、3)役割交換書簡法・ロールレタリングの臨床心理学的・教育的活用、4)エンカウンター・グループ、5)ラージグループ:研修型グループ・アプローチに取り組んでいる。また大学、大学院では人間性心理学、グループ・アプローチを中心に教えている。社会的活動としては、日本人間性心理学会、役割交換書簡法・ロールレタリング学会、NPO九州大学こころとそだちの相談室の役員などを勤めている。
<平成28年度>

山口 裕幸 先生

役職名:
九州大学人間環境学研究院長
学部担当:
九州大学教育学部 心理
大学院(学府)担当:
人間環境学府 行動システム専攻 心理学講座、
法務学府(法科大学院) 実務法学専攻、
リーディング大学院プログラム「持続可能な社会を実現する決断科学」
専門分野:
社会心理学、集団力学、組織行動学
書籍等出版物:
『チームワークの心理学―よりよい集団づくりをめざして』サイエンス社 2008年
『心理学リーディングス―素朴だけど不思議な日々の出来事と人間心理』 ナカニシヤ出版 2001年
『コンピテンシーとチーム・マネジメントの心理学』朝倉書店 2009月等

望田研吾 先生

役職名:
九州大学 名誉教授
学部担当経験:
比較教育学概論 、比較較教育学特論、国際教育論
大学院(学府)担当経験:
人間環境学府 比較国際教育学
専門分野:
教育学、 教育社会学、 比較教育学
書籍等出版物:
『21世紀の教育改革と教育交流』東信堂 2010年
『比較教育学事典』東信堂 2012年
『現代イギリスの中等教育改革の研究』 九州大学出版会 1996年等